こんにちは!ウサギブラザーズ・クリエイションです
今回は「制作で同じ失敗を繰り返さないチェックリスト」というテーマでお話していきます
実用書を制作に活用するシリーズ第5弾です
ああああー!またバグが出てるうううー!
おおっ!?どうしたの急に発狂して…
このバグもこのバグも前に同じミスしたのにまたやってしまった…
プログラム組んでるときは勢いで集中しててうっかりしちゃうんだよな
すでに気をつける点や手順がわかっているならとっても簡単な方法があるよ
今回の制作アクションは「チェックリストを使うこと」
・チェックリストの効果はいかほどか
チェックリストってあの確認しながらチェックつけていく紙?そんなことでミスが減るようには思えないし、なんか初心者みたいで恥ずかしいし、マニュアル主義ってクリエイターっぽくないよ
割と一般的なイメージはそうですね
でもチェックリストはマニュアルのような画一的なものではないし、初心者よりむしろ熟練者の助けになるものなんです
その効果を実証したのがハーバード大学教授アトゥール・ガワンデさんの、病院での手術にチェックリストを導入した調査です
使うのが恥ずかしい、面倒くさい、意味がないとされて軽視しがちなチェックリストですが、このチェックリストという紙1枚で医療ミスを大きく減らせるんじゃないかと考え、先進国から発展途上国まで織り交ぜた世界各地の8つの病院で手術時に使用するチェックリストを導入しました
結果として専門的な知識や技術も豊富で施設も整った先進国の病院も、知識や技術にバラツキがあり施設も整っていない発展途上国の病院も同様に医療ミスが減少していきました
これによって熟練の度合いに関わらずチェックリストによってミスを減らす効果があることが実証されました
チェックリストって専門的な場面でも効果を発揮できるんだー
・チェックリストの作り方
ではチェックリストの作り方を詳しく説明していきましょう
まず決めるべき重要なポイントは
「いつチェックするか」です
これが決まっていないと、気づいたときにチェックするようになり忘れてしまったり、リストの中に適切なタイミングで確認できないものが出てしまったりします
たしかにタイミングが決まってないとやり忘れるね
そして内容については
「明確で・シンプルで・重要な」要素に絞って項目を作ります
チェックすることが曖昧であったり複雑ではチェックできませんし、ささいな項目まで含めて項目が増えすぎてもチェックが負担になります
数としては5~9個くらいに収めましょう
例えばゲーム制作であれば
■1シーン制作ごとに
・開始したものの終了地点が設定されているか
・X軸Y軸は正確な数値になっているか
・参照先は合っているか
・レイヤーの順番は正しいか
・フラグ数値は正確な数値になっているか
といった具合です
よーし!よくあるバグにつながるミスをチェックリストにして使ってみよー
作ったあとは使いながら改良を重ねていくようにしましょう
常に最適なチェックリストこそが最高の効果を生み出します
・参考文献紹介
今回の内容で参考にしたのは「アナタはなぜチェックリストを使わないのか?」という実用書です
先程の病院でのチェックリスト使用の例でも紹介したアトゥール・ガワンデさんがチェックリストの効果を検証した調査の内容やチェックリストを作成するときのポイントについて述べられています
この本は医師であり、大学教授である著者が病院から航空業界、建築業界まで様々な分野で活用されているチェックリストを自らの足で調査していくことで、チェックリストの効力について確信を持っていく過程に大きな説得力を感じることができますので興味のある方は読んでみてください。
・要点・復習
では最後に復習です。今回は「制作で同じ失敗を繰り返さないチェックリスト」というテーマでお話してきました。
今回の制作アクションは「チェックリストを使うこと」です
「いつチェックするか」「明確で・シンプルで・重要な」要素に絞って項目を作ることを意識することで実用的なチェックリストを作ることができます
ここまでお疲れ様でした。
ご読了ありがとうございました。
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