個人制作でのゲームシステムの考え方

こんにちは創作ウサギブラザーズです。
今回は「個人制作でのゲームシステムの考え方」というテーマでお話していきます。
これまで個人でゲーム制作をしてきた経験から、個人でゲーム制作をする時に、つまずいてしまいそうな内容をみなさんにお伝えしたいと思います。

この記事の動画版もあるので、もし良かったらこちらもどうぞ!▼

【完成させる】個人制作でのゲームシステムの考え方【ゆっくり解説】

さて、みなさんこの動画をご覧いただいているということは、ゲームシステムを考え始めようとしている、もしくはゲームシステムを考えている最中であるということですね。
そしてさらにチームではなく個人でゲーム制作をスタートしているということですね。

最初にお伝えしますが、個人でのゲーム制作の挫折率はとてつもなく高いです。
その挫折のうちの一つに、ゲームシステムがうまくまとまらないために、これから制作するゲームが面白いものに思えずに、制作するのをやめてしまう、ということがあります。


今回はどうしてそんな事態になってしまうのか、その根底にある理由をお話しすると同時に、どうやってゲームシステムを構築していけば、ゲームの完成に近づけるのか、私が実践している今すぐできる方法を紹介します。

・ゲームシステムとは何か


まずゲームシステムとは一体なにか、ということについてお話していきます。
ゲームシステムと検索すると、「主に、プレーヤーがゲームルールや、ゴール、プレーヤーのアクションや戦略、ゲームの状態などの他の形式的なプロパティとどのように相互作用するかを記述するためのもの」、というような説明が出てきます。

少し抽象的な言葉になっているので、この動画ではゲームシステムを「ゲームのルール作り」と考えていきます。

ルール作りとは、ある条件が満たされたらあることが起きることを指します。
例えばテトリスは、ボタンを押すという条件を満たすことでことで回転と左右の移動、落下スピードの加速させるということが起きて、何もしないという条件が満たされたら自動で落下するブロックが積み上がっていきます。
そして横一列にブロックが揃ったら列が消える、列が消えると得点ができる、上端までブロックが積みあがるとゲーム終了ということが起きます。

このルールこそがゲームがゲームとして成り立っている要素です。
操作をしてもゲーム内に何も影響がなければそれは動画を見ているのと変わらないでしょう。
ブロックを積み上げても消えたり得点することもなく、ゲーム終了にもならない、何も起きないものは果たしてゲームと言えるでしょうか。

つまりゲームシステムとは、ゲームを制作するために必要な、ルール作りをする工程ということになります。
次では、なぜそのゲームシステムがまとまらずに、ゲーム制作をあきらめてしまうことになるのかをお話します。

・ゲームシステムがまとまらない理由


ゲームシステムがまとまらない理由、

それは自分が作ったルールのゲーム性に満足していないからです。


先ほどもお話したとおり、ルール作りとは、ある条件が満たされたらあることが起きることです。
プレイヤーボタンを押したらゲーム内で何かが起きる、ゲーム内で条件を満たしたら何かが起きる。
このルールができていたとしても、それが面白いものかどうかは別になります。


プレイヤーが何も考えずにタップだけしてたら、ゲーム内のキャラが直進して、ある程度歩いたらゲームクリアというものでは、そのゲームを面白くは感じられないでしょう。
これは極端な例ではありますが、これがゲーム性がないということです。


ゲーム性がなければプレイヤーはゴールを目指す動機も、プレイする緊張感も、戦略を考える必要もなくなり、ゲームから面白さを感じられません。
さて、ゲーム性に満足できない現状を解決する方法をこれから三つお伝えします。

・ゲームシステムの完成させ方


ゲーム性に満足できない現状を解決してゲームシステムを完成させる方法を三つお伝えします。


一つ目、リスクとリターンが生まれる要素を入れる

ゲームシステムのルールにリスクとリターンがあるとゲーム性が大幅に向上します。
リスクとリターンがある選択をさせることで、ゲームを進めたりクリアしていく中でプレイヤーは達成感を得ることができます。
極端に有利な選択肢があると、それだけでゲーム性は低下してしまいます。


テトリスなら高得点のリターンを狙うために、ゲームオーバーになるリスクを負って、あえてブロックを積み上げます。
シューティングゲームなら、敵に撃たれるリスクを増やしてでも、自分が命中させるリターンを得るために敵に近づいていきます。
レースゲームなら壁にぶつかるとタイムロスになるリスクを犯してでも、早くゴールするリターンのためにカーブでスピードをできるだけ緩めないで走ろうとします。

二つ目、プレイヤーの選択できる範囲を制限する

操作できる回数や時間に制限があると、それによってゲーム性を向上させることができます。
例えばパズルゲームでは操作する回数を制限することで、何も制限がないときよりもプレイするときに考えなければならないことが増えます。


アドベンチャーゲームでも選択肢を選ぶときに制限時間を設定することで、瞬時に答えを出す必要性が出てきます。
アクションゲームでは強制スクロールがあると、どんどん前に進まなければならない緊張感が生まれます。

三つ目、現状のルールでとりあえずの完成としてしまう

ここでどうしても詰まってしまって先へ進めなくなってしまったら、とりあえずは一度完成として次の工程に進みましょう。
ゲーム制作の目的はゲームを完成させることで、完成しない素晴らしいゲームシステムを考えることではありません。
ここでゲームシステムを考えても技術的に実装が難しいものもあります。


例えばルールの判定に3Dの座標を使おうとしたり、複雑な条件を分岐させたりというものです。
その時にはまた考え直さなければならなくなるのでここで、あまりにもここで詰まってもしょうがないです。
決めることは他の可能性を捨てることとも言いますので、あえてここでは決めないという選択も、良いゲームシステムにつながる可能性があります。

・ゲームシステムで忘れてはいけないこと


では、ゲームシステムを考えるときに、忘れてはいけないことをお話します。

それはゲームというものが、プレイヤーに心地良くプレイしてもらうサービスを、提供しているという面があると言うことです。


実はここまでにお話したゲーム性は、ゲームに面白さと緊張感を生み出す代わりに、ゲームの難易度を一定難しくしてしまう部分があります。
ゲームを通して、達成感や成長した喜びを得たいということが多くのプレイヤーの思いである以上、ゲーム性をつきつめていってその気持ちを損なってしまっては、せっかくのゲームシステムも、気持ちよく受け入れてもらうことができません。
ゲームのシチュエーションに合わせたゲームシステムを、適度な難易度バランスでプレイできるのが良いゲームです。

・要点・復習
では最後に復習です。今回は「個人制作でのゲームシステムの考え方」というテーマでお話してきました。

ゲームシステムがまとまらない理由、それは自分が作ったルールのゲーム性に満足していないからです。
ゲーム性に満足できない現状を解決してゲームシステムを完成させる方法は、一つ目、リスクとリターンが生まれる要素を入れる、二つ目、プレイヤーの選択できる範囲を制限する、三つ目、現状のルールでとりあえずの完成としてしまう、この三つです。

ここまでお疲れ様でした。
ご読了ありがとうございました。

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