個人でゲーム制作する最初のステップ


こんにちは創作ウサギブラザーズです。
今回は「個人でゲーム制作する最初のステップ」というテーマでお話していきます。
これまで個人でゲーム制作をしてきた経験から、最初に個人でゲーム制作に踏み出す時に、つまずいてしまいそうな内容をみなさんにお伝えしたいと思います。

この記事の動画版もあるので、もし良かったらこちらもどうぞ!▼

【完成させる】個人でゲーム制作する最初のステップ【ゆっくり解説】

さて、みなさんこの記事をご覧いただいているということは、ゲーム制作を始めようとしている、もしくは興味があるということですね。
そしてさらにチームではなく個人で制作しようと考えているということですね。

最初にお伝えしますが、個人でのゲーム制作の挫折率はとてつもなく高いです。
今は作りたいゲームの構想があって、やる気もみなぎっているのに、それを形にすることができないことが多いということです。

今回はどうしてそんな事態になってしまうのか、その根底にある理由をお話しすると同時に、どうやって最初のステップを踏み出せばゲームの完成に近づけるのか、私が実践している今すぐできる方法を紹介します。

・ゲーム制作に必要な工程

さて、まずゲーム制作の前提となる、ゲーム制作に必要な工程について説明します。
例えばチームでゲーム制作をするときは、おおまかに分けて、プランナー、シナリオライター、グラフィッカー、サウンドクリエイター、プログラマー、これらの役割で制作していきます。


ざっくりとした工程としては、まず始めにプランナーがゲームの企画をたてて、ゲームの企画をもとにシナリオライターがストーリーを作って、ストーリーに合わせてグラフィッカーがイラストを制作して、同様にストーリーに合わせてサウンドクリエイターが音楽を制作して、制作された素材やゲームシステムをプログラマーがプログラミングしていき、ゲームを完成させます。


個人でゲームを制作するということは、これらの工程全てを個人でまかなうということになります。
それでは、さっそく最初のステップであるゲームの企画から始めましょうか、とゲーム制作に着手してはいけません。
ここでゲーム制作を始めたら、ゲームが完成しない可能性が高くなってしまいます。
その原因をこれからお話します。

・いきなりゲームの企画をしてはいけない理由


では、いきなりゲームの企画をしてはいけない理由をお伝えします。

それは、自分が作れそうもないゲームの企画をたててしまうからです。


いやいや、自分が作れることと作れないことくらいわかってるよ。そんな企画をたてるわけがないでしょう。と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、その作れることというのは、過去にやってできた経験のあることでしょうか。


例えば、ゲームでなくても、小説を描いて一遍のストーリーを描き上げた経験でしょうか、プログラミングをして、何かを完成させたりといった経験でしょうか。
そうではなく、経験はないけれどこれから学んだり、練習したりすれば、自分には作れるだろうと思っていることは、作れるるかどうか不確定なうえ、学んだり練習したりすることで、ゲーム制作が負担が大きくなり、ゲームの完成から遠のくことになります。


今晩の夕飯を作るのに、最高の材料を生産地まで調達しに行ったり、その道のシェフに修行に行ったりしては、いつまでも完成しないのと同じではないでしょうか。
それでは、自分の作れそうもないゲームの企画とならないために先に確認すべきことをこれからお話します。

・ゲームの企画をする前に確認すべきこと


ゲームの企画をする前に確認すべきこと、

それはゲーム制作の工程段階で必要になることを、自分がどの程度作れるのか把握することです。


自分が作れる範囲を確認したうえで、ゲームの企画では、工程段階で必要になることを自分が作れる範囲にとどめるか、素材などで調達するか、誰かに外注するか、いずれかをしなければならないことを意識して、企画をたてていくことになります。


それでは各工程段階ごとに、自分の作れる範囲を見ていきましょう。


まず始めにゲームの企画をたてます。
ゲームの企画については、1から自分の中でゲームデザインができることが理想です。
そうでなければ、既存のゲームなどを参考にしてでも、なんとか企画書という形にできるのであれば、自分が作れる範囲と言えるでしょう。
個人的にはゲームの根幹となる部分なので、あまり外注するようなものではないとも思いますが、自分の中のアイデアを形にしてもらうように、外注はできなくもないかもしれません。


次にゲームの企画をもとにストーリーを作ります。
ストーリーは一遍のシナリオを書き出すことが求められます。
一時間程度の短編ストーリーで二万字、原稿用紙50枚くらいの分量になりますので、このくらいは苦もなくできるのが理想です。
できなければその分だけ文量が少なくなるので、その分プレイ時間が短いゲームを想定することになります。
ちなみにアクション系のゲームなどにしてストーリーはなし、ということもできます。


次にストーリーに合わせてイラストを制作します。
キャラクターの立ち絵や背景などゲームとして成立できるイラストが描けることが理想です。
3Dグラフィックもできるのであれば、より制作できるゲームの幅が広がります。
とはいえ、作画はかなりゲーム制作の負担になります。自分で描くにしてもメインどころにとどめて、イラスト素材などをできるだけ活用しましょう。
イラストが苦手であれば、一度ゲームのイラスト素材サイトなどを検索してみましょう。
そこで出てきたものを組み合わせることが、自分で作れる範囲になります。
フリー素材なんかだと意外と欲しいイメージのイラストがなかったりします。


次にストーリーに合わせて音楽を制作します。
これもBGMや効果音などゲームとして成立できる音楽が作れることが理想です。
とはいえ、音楽の制作はかなりゲーム制作の負担になります。自分で作るにしてもメインどころにとどめて、BGM素材などをできるだけ活用しましょう。
音楽の制作が苦手であれば、一度ゲームのBGM素材サイトなどを検索してみましょう。
そこで出てきたものを組み合わせることが、自分で作れる範囲になります。
フリー素材なんかでも意外と欲しいイメージのBGMが見つかったりします。


次に素材やゲームシステムをプログラミングして組み込みます。
ここがゲーム制作で挫折する一番の難所です。
プログラミングについては、1から自分で組み上げられることが理想です。
そうでなければ、作れる範囲は限られてきます。Unityなどのゲームエンジンを使うにしてもプログラミングの知識は必要です。
プログラミングの知識がないのであれば、一度ゲームのサンプルコード配布サイトなどを検索してみましょう。
そこで出てきたものを組み合わせることが、自分で作れる範囲になります。
ただしサンプルコードの改変もなかなか難しいうえ、自分が欲しいイメージのサンプルコードが探してもなかったりします。
ちなみに、ほぼプログラミングなしで、枠組みに素材を組み込んでいってノベルゲームを作れるツールなんかもあります。
私が使っているツールについて、以前紹介した記事を貼っていますので見てみてください。

・ゲーム制作の最初のステップ


さて、ゲームの企画をする前に、ゲームに必要な工程それぞれの視点で、自分で作れる範囲を確認していただきました。
これから制作されるゲームの完成形がイメージできたでしょうか。
一つお伝えしたいこととしては、自分が作れる範囲を知って、自分が作りたいとイメージしていたゲームと、今回これから制作されるゲームの完成形のイメージとに差を感じて、ゲーム制作自体をやめてしまうということは、思いとどまってほしいと思っています。

まずは自分で作れる範囲で、作りたいと構想していたゲームを作ってみることをお勧めします。

ゲーム制作は今回一回で終わりではありません。
そしてゲームは一本完成させたときに、その経験によって自分で作れる範囲が広がります。
今回制作したゲームを土台にして、もう少し新しいことに挑戦した内容のゲームを作ってみてもいいでしょう。
ゲーム制作を繰り返していけば、自分の理想のゲームに近づいていくことができます。
私自身何度もゲーム制作には挫折してきましたが、最初の一本を完成させたあとには、作りたいと思ったゲームを完成させられるようになりました。
ぜひとも最初のステップを踏み出してゲーム制作にとりかかってみてください。

・要点・復習


では最後に復習です。今回は「個人でゲーム制作する最初のステップ」というテーマでお話してきました。

ゲームの企画をする際に、自分が作れそうもないゲームの企画をたててしまわないように、踏むべき最初のステップは、ゲーム制作の工程段階で必要になることを、自分がどの程度作れるのか把握することです。

ここまでお疲れ様でした。
ご読了ありがとうございました。

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